絵本のベストセラー作家鈴木のりたけさんが、8月6日の情熱大陸に出演されます。
鈴木のりたけさんと言えば、ロングセラーになっている『ぼくのトイレ』やさまざまな職業をテーマにした「しごとば」シリーズが有名ですよね。
絵本って実は子供だけでなく、大人も楽しめる本がたくさんあります。
今回は、老若男女楽しめる絵本作家の鈴木のりたけさんについて、こんなことを検証してみました。
・鈴木のりたけさんのプロフィールが知りたい!
・鈴木のりたけさんの人気のある絵本って何?
・鈴木のりたけさんの出身大学などの学歴について
・鈴木のりたけさんの経歴を順に紹介!
・鈴木のりたけさんの家族について!
これらのことを中心にまとめてみました。
鈴木のりたけさんのことが気になっていた方も、絵本が好きだという方もぜひ、最後までお付き合いください。
鈴木のりたけ(絵本作家)wiki風プロフィール

名前:鈴木のりたけ
本名:鈴木典丈
出身地:静岡県浜松市西区
生年月日:1975年7月
年齢:48歳(2023年8月時点)
職業:絵本作家、イラストレーター
鈴木のりたけさんは、静岡県浜松市出身です。
高校まで浜松で暮らし、大学入学を機に東京へと上京してきました。
大学卒業後は一般企業へと就職するのですが、2年で退社しイラストレーターを学ぶことになります。
絵本作家というと美大や芸大で絵を専門に勉強しているイメージがあるのですが、鈴木のりたけさんはイラストレーターの勉強をしたのみで絵については勉強してこなかったそうです。
絵本作家になるための明確な資格はありませんが、
・編集者と共に作品を作っていくためのコミュニケーション能力
・少ない文字数で表現できる文章力
・日常からあらゆることに目を向ける洞察力や観察力
・イラストのオリジナリティ
これらのようなことが必要です。
絵本は小説などと違って、子どもが読みやすいようにできる限り少ない文章で、物語のすべてを伝える必要があります。
まだ文字が読めない子どもにはストーリーに合わせたイラストも重要です。
専門的な勉強をせず、独学で絵本を勉強してきた鈴木のりたけさんがベストセラー絵本作家になれたのは、イラスト力はもちろんのこと、文章力や子供目線で周囲の状況を見て、洞察する能力が生まれながらにして備わっていたからですね!
年齢は?

鈴木のりたけさんの年齢は、48歳です。(2023年8月時点)
絵本作家には特に資格がないため、年齢も決まりはありません。
絵本作家としてデビューする年齢は人それぞれですが、ある絵本作家の話によると、業界全体では30歳以上の人が多い傾向にあるようです。
スタディサプリ
絵本作家はたとえデビューできたとしても、すぐにベストセラー作家となり、絵本作家を本業として生活をしていくには難しいため、デビュー前から別の仕事をしながら絵本を描いたり、個展を開いたりして徐々に知名度をあげていく作家が多いそうです。
また、ある程度の年齢がある方がいろいろと人生経験を積んでおり、観察力が養われていくのだと思います。

鈴木のりたけさんは2008年にデビューして、今年で15年目になるね!



人生経験を積むことで、洞察力や観察力が養われるんだね!
鈴木のりたけの人気作品(絵本)は?
鈴木のりたけさんは2008年に「ケチャップマン」で絵本作家としてデビューしてから、さまざまな絵本を描かれています。
絵本をシリーズで分けると、
・「しごとば」シリーズ
・「ゆうぐ」シリーズ
・「ぼくの」シリーズ
・そのほかの絵本
などがあります。
その中でも特に人気の作品が、毎年、絵本専門誌の「月刊MOE」が主催している、児童書売り場が選ぶ絵本ランキング”絵本屋さん大賞”で第1位に輝いた『大ピンチずかん』です。


『大ピンチずかん』は、子供がついやってしまったピンチをユーモアたっぷりに描いた絵本です。
大人なら難なくできることでも、子供が牛乳パックからコップに注ぐときにこぼれちゃった!紙パックのジュースのストローが中に入って取れない!など、子供にとったら大ピンチ!という内容を、ピンチのレベルを5段階で分けて紹介しています。
大ピンチが訪れたときの対処法や、さらなるピンチがやってくる可能性などが紹介されており、子供だけでなく大人も共感できる部分がたくさんある絵本になっています。
鈴木のりたけさんはこの絵本を描いた思いとして、
この絵本を真ん中に、家族の会話のきっかけとしても機能してくれたらいいなと思っています。
と話していました。
実際に、鈴木のりたけさんの子供が小さい頃のピンチを思い出し、その時には家族でどうすれば乗り切れるかを話したことがあるそうです。
自分の経験から絵本が作られることで、子供の気持ちだけでなく親の気持ちも入った絵本になるのですね。
その他にも、動物が登場する『とんでもない』では、自分にないものはよく見える、まさに”隣の芝生は青く見える”をテーマにした絵本で、”第3者から見た自分”、”自分の知らない自分”を考えることの楽しみを教えてくれる作品です。
鈴木のりたけさんの描く絵本は、何てことないことだけど、それを掘り下げていくと面白くなる、考えさせられることの多い作品ばかりです。



また、大人も子供と一緒になって遊びたい、楽しみたいと思わせてくれるところが鈴木のりたけさんの絵本の魅力なのね!
鈴木のりたけの学歴(高校/大学)と生い立ちについて
鈴木のりたけさんの最終学歴は
大卒
となります。
ではここからはより詳しく学歴をご紹介いたしますのでご覧ください。
【1990年/15歳】
静岡県立浜松北高等学校入学
【1994年/19歳】
一橋大学社会学部入学
子どもの頃の鈴木のりたけさんは、それほど絵を描くことに興味はなく、どちらかというとスポーツ少年でした。
中学生の時にはテニス部に入り、全国大会を目指すほど、毎日練習漬けの日々を過ごしていたとのことです。
さらに生徒会長も務めており、どちらかというと明るくて目立ちたがり屋の一面があったと本人も話しています。



スポーツ少年が絵本作家になるなんて、子どもの頃は想像もしてなかったでしょうね!
父親とは一緒に鳥の巣箱を作ったり、庭に池を作るなど、親子で日曜大工を楽しんでいたことから、何かを創造することは好きだったのがわかりますね。
高校は進学校である「静岡県立浜松北高校」に進学しました。
「静岡県立浜松北高校」は勉学はもちろんのこと、学校祭や運動会など運動にも力を入れた、メリハリのある高校として有名です。



卒業生には、政治家や経営者、ジャズピアニストの上原ひろみさんもいるよ!
鈴木のりたけさんは軽音楽部に入り、ライブハウスではザ・ブルーハーツやJUN SKY WALKER(S)のコピーをするなど、部活動を楽しんでいましたが、楽しみすぎた結果、志望大学に落ちて一浪した後、一橋大学社会学部に入学しました。
高校卒業後、予備校に通うことになった鈴木のりたけさんですが、そこで先生との大きな出会いがありました。
将来について悶々と悩んでいた鈴木のりたけさんに言った言葉が、
オンリーワンになるような仕事、人がやっていないような仕事を目指せ
でした。
今の鈴木のりたけさんの仕事は、まさにオンリーワンの仕事、ほかの人には作れない、子供も大人も楽しめている絵本作家となりました。
鈴木のりたけの経歴について


【1998年/23歳】
JR東海に入社
【2001年/26歳】
株式会社シルフに入社
【2008年/33歳】
『ケチャップマン』で絵本作家デビュー
【2011年/36歳】
『ぼくのトイレ』で第17回日本絵本賞読者賞、受賞
【2012年/37歳】
『しごとば 東京スカイツリー』で第62回小学館児童出版文化賞、受賞
【2022年/47歳】
『大ピンチずかん』で第6回未来屋えほん大賞、第13回リブロ絵本大賞、第15回MOE絵本屋さん大賞、受賞
【1998年~2008年】
JR東海~絵本作家デビュー
鈴木のりたけさんは大学卒業後、JR東海に就職して総合職として勤務していました。
入社後の研修では、東海道新幹線の運転士を半年ほど経験しましたが、自分がやりたいと思っていた仕事ではないことに気づき、2年で退職することになりました。



『しごとへの道1 パン職人 新幹線運転士 研究者』では元同僚で現役の新幹線運転士からお話を聞いたんだって!



新幹線の運転士と言えば、運転士の中でも花形のポジションね!
JR東海を退職後は独学でイラストを勉強し、株式会社シルフというデザイン事務所でグラフィックデザイナーとして8年ほど働いていました。
そして、ケチャップを擬人化した、ちょっぴり切ないシュールはストーリー、『ケチャップマン』で2008年に絵本作家デビュー。
この作品で鈴木のりたけさんは「文芸社ビジュアルアート出版文化賞2006絵本部門個性派賞」を受賞しました。
その後はグラフィックデザイナーの仕事と絵本作家を掛け持ちしながらの日々でしたが、もっと絵本にかける時間が欲しい!とのことから、デザイン会社を退職し、絵本作家1本でやっていくことになりました。
【2011年~2022年】
ベストセラー『ぼくのトイレ』を出版~『大ピンチずかん』出版まで


デビューしてからは、デザイナー時代に養われた発想力で毎日面白いものを探しては、具現化し絵本を作る日々を過ごしていました。
2011年に描かれた「ぼくの」シリーズの代表作『ぼくのトイレ』では、「こんなトイレがあったら面白いのにな…」という子どもの想いを描いた絵本で、第17回日本絵本賞読者賞を受賞しました。
大人なら毎日当たり前のように使うトイレも、子どもの気持ちになってみると、毎日同じトイレじゃつまらない、たまには違うトイレでしてみたいな、こんなトイレがあったらいいな、という大人が思いもつかないようなことをテーマにした絵本です。
鈴木のりたけさんの描く絵本はテーマも面白いですが、イラストも緻密でユーモラスがある絵で、見る人が思わず笑ってしまうような、他にはないオリジナリティがあると思います。
ほかにも人気の「しごとば」シリーズでは2012年に発行した『しごとば 東京スカイツリー』で第62回小学館児童出版文化賞を受賞するなど、今では日本を代表する絵本作家となりました。



小学館児童出版文化賞は小学館が1952年から始めた伝統のある賞なんだよ!



今では荒井良二さんや森絵都さんたちと共に、鈴木のりたけさんも選考委員のメンバーに入っています!
第6回未来屋えほん大賞、第13回リブロ絵本大賞、第15回MOE絵本屋さん大賞の3冠に輝いた『大ピンチずかん』は、大ピンチの切り抜け方を紹介しているものの、ほとんど明確な解決方法はなく、読み手がどうすれば大ピンチを乗り越えられるか考えさせられる絵本になっています。
”ピンチ”ではなく敢えて”大ピンチ”にすることで、やってきた大ピンチを面白いことに変えて、みんなで一緒に考えよう!という親子のコミュニケーションツールであったり、子どもの思考力を養うための絵本になったのだと感じました。
絵本は10万部を超えたらベストセラーと呼ばれていますが、『大ピンチずかん』は20万部を超えた大ベストセラーになりました。
鈴木のりたけの結婚した嫁や子供について!
鈴木のりたけさんの家族は、妻、長女、長男、次男の5人家族です。
奥様に関しては情報は見つからなかったのですが、3人の子どもについてはたびたびインタビューでも話されています。
現在(2023年8月)、中学2年生、小学5年生、小学3年生の3人子どもがおり、3人とも学校には行かずフリースクールに通っているそうです。
長女が小学校2年生の時に不登校になり、それに続いて2人の子どもも学校に行かないくなったそうです。
義務教育である小学校は行くことが当たり前と思って育ってきましたが、本人の意思を尊重する別の方法もあることを、鈴木のりたけさんは家族みんなで理解しあったのですね。
正解は一つではなく、疑問に思ったことをみんなでコミュニケーションを取り合いながら、解決策を見つけていける子どもに育ってほしいという鈴木のりたけさんの想いが伝わってきます。
まとめ
ここまで鈴木のりたけさんの絵本作家として、そしてプライベートについても迫ってきましたがいかがでしたでしょうか?
簡単にまとめると、
・静岡県浜松市西区
・最終学歴は大卒
・JR東海に就職するが2年で退職
・33歳の時に絵本作家としてデビュー
・『大ピンチずかん』が20万部を超える大ベストセラーになる
・子どもが3人いて、5人家族
となります。
予備校時代に言われた、人がやっていないような仕事を目指せ”という言葉通り、今ではオンリーワンの絵本作家となった鈴木のりたけさん。
8月6日の情熱大陸ではどんなことが語られるのか楽しみですね!
いろいろな困難も乗り越えてきた鈴木のりたけさんの、これからの活躍を期待しています。