レスリング選手として、世界選手権やオリンピックなどで活躍していた登坂絵莉さん。
現在は現役を引退し、テレビで見かけることも多くなってきました。
5月26日には、「人志松本の酒のツマミになる話」にも出演します。
そんな登坂絵莉さんですが、華々しい活躍を知っていても、引退の理由や現在の活動についてはあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・登坂絵莉さんのwiki風プロフィールを知りたい!
・現役時代が壮絶だったのは本当?
・引退理由は結婚や出産?
・登坂絵莉さんの現在の活動は?
という点にフォーカスして調査していきます。
最後まで読めば、登坂絵莉さんについてもっと詳しくなれますよ!
登坂絵莉wiki風プロフ!

名前:登坂絵莉(とうさか えり)
生年月日:1993年8月30日
年齢:29歳(2023年5月時点)
出身地:富山県高岡市
身長:152m
最終学歴:至学館大学大学院 健康科学健康科 修士課程修了
登坂絵莉さんは既に現役を引退していますが、年齢はまだ29歳と若いです。
はじける笑顔にも、若さが溢れていますね!
身長は152cmと小柄ですがパワーは強く、得意技は片足タックルです。
高校は、スポーツに力を入れていることでも有名な至学館高等学校で、大学も同じく志学館大学、そして同大学院へと進学しました。
登坂絵莉の現役時代が壮絶だった?
レスリング選手として第一線で活躍してきた登坂絵莉さん。
オリンピックや世界選手権など、華々しく活躍してきたようにも思えますが、その現役時代はどうやら壮絶なものだったようです。
現役時代の活躍の裏に何があったのか、登坂絵莉さんの経歴を辿りながら紹介していきます。
登坂絵莉さんの経歴は?
まずは、現役時代の登坂絵莉さんの経歴や実績を見てみましょう。
・2002年(9歳ごろ)
国体選手でもあった父の影響でレスリングを始める
・2008年(15歳ごろ)
全国中学生レスリング選手権大会 優勝
・2010年~2011年(17歳~18歳ごろ)
全国高校女子選手権 2連覇
・2011年 (18歳ごろ)
アジアジュニアレスリング選手権大会 優勝
・2012年~2015年(19歳~22歳ごろ)
全日本選手権 4連覇
・2013年~2015年(20歳~22歳ごろ)
世界選手権 3連覇
・2016年(23歳ごろ)
リオデジャネイロオリンピック 金メダル
登坂絵莉さんがレスリングを始めたのは、9歳の頃。
きっかけは、国体優勝経験のある父、登坂修さんが勧めたことでした。
もともとは、登坂絵莉さんの3つ上の兄にレスリングをさせたかったそうですが、その兄を上回る勢いでレスリングにのめりこみました。
中学生になると週3回の練習では勝てないと練習場所を変え、毎日練習に打ち込むようになります。
練習の成果が実を結び、中学3年生で全国大会で優勝します。
高校は、スポーツに力を入れている至学館高等学校に進学。
ここでも全国大会で優勝を重ね、着実に実力と実績を身につけていきます。
至学館大学時代には、全日本選手権や世界選手権で連覇。
これらの結果が評価され、リオデジャネイロオリンピックの代表に内定しました。
リオデジャネイロオリンピックでは、決勝でロンドンオリンピックの銀メダリストと対戦。
世界選手権でも苦戦を強いられていて、まさに因縁の対決でした。
試合終了1分前にリードされたものの、タックルを決めたのはまさかの終了13秒前。
その勢いで逆転し勝利、金メダルを獲得しました。
この大会でレスリングはメダルラッシュとなりましたが、それを勢いづける勝利となりました。

とても順風満帆な現役生活だったんだね!



実はそうでもないみたいだよ・・。
華やかに見える現役時代でしたが、陰では辛いことも多く、壮絶だったようです。
拇指球の痛みに悩まされる
登坂絵莉さんの現役生活の裏側には、実は常に拇指球(親指付け根の膨らんだ部分)の痛みが付いて回りました。
痛みが始まったのは、大学生になった2012年~2013年ごろからでした。
この頃は大学生となり、全日本選手権や世界選手権で活躍していた時期。
痛みを忘れるようにハードな練習に打ち込んでいたようです。
しかしその後、拇指球の痛みは慢性的に続くようになり、休んでも治らないようになります。
患部の違和感は大きくなってきた頃には、リオデジャネイロオリンピックが迫っていました。
日本代表になるためには、練習を休んでいる場合ではない。
そのような危機感を持っていた登坂絵莉さんは、治療や手術を後回しにしてしまいます。
結果、オリンピックでは金メダルを獲得しますが
「勝利の瞬間歓声が上がり、みんなが一斉に盛り上がった様子は心の中に残っているけど、あの一戦を見返すことはないですね」
引用:REAL SPORTS
と、登坂絵莉さん本人は試合に納得できず、未だに見返すことは無いそうです。
怪我の多発で心身ともにダメージ
リオ五輪後に拇指球の痛みを正式に診断してもらった結果、正式な病名はMTP関節骨棘(MTP呼ばれる関節部分の軟骨がすり減り、骨の突出により痛みを感じる)でした。
また、変形性関節症も併発している状態でした。
試合や練習をしているうちに関節がすりへってしまったのだろうということで、過度な練習や試合が原因であったことは言うまでもありませんね。
長い期間拇指球をかばいながら競技を行っているうちに、左膝と足首も傷めてしまいます。
治ることを信じ拇指球の手術を決意しますが、完治することはありませんでした。
この時のことを、登坂絵莉さんはこう発言しています。
「いつもやめたかったし、いつも逃げ出したかった」
引用:REAL SPORTS
暗い感情が常に付きまとい、練習中に過呼吸を起こすこともしばしばあったようです。
やがて、登坂絵莉さん曰く全盛期の20%ほどにパフォーマンスは落ちてしまい、得意技の片足タックルですら満足にできない状態となってしまいます。
痛みをごまかすように練習に励みますが、次第に痛み止めの注射も効かなくなってきました。
このように、登坂絵莉さんの現役時代は常に拇指球の痛み中心に怪我との戦いだったようです。



あの試合もこの試合も、実はずっと痛みと戦っていたんだね・・。
ドーピングに怯えて・・。
登坂絵莉さんは現役時代、常にドーピングに怯えていたようです。
レスリングに限らず、スポーツ選手にとってドーピングは命取りですものね!
出演した番組「人志松本の酒のツマミになる話」でも、ドーピング剤を入れられることを恐れ、飲み会の時にも自分の席を常に凝視していたと語っています。
楽しむ場であるはずの飲み会でも、一切気を抜けなかった状態だったのですね。
また薬を服用しなければならない時も、薬剤師会に電話で確認することを欠かさなかったそうです。
私達なら何気なく飲んでしまいそうな薬でも、人一倍気を配っていたことが伺えます。
登坂絵莉の引退理由は?
2022年3月31日を持って、登坂絵莉さんは所属していた東新住建を退社しました。
そして現役時代にピリオドを打つことになります。
登坂絵莉さんが引退した理由は、何だったのでしょうか。
登坂絵莉が引退に至った流れ
登坂絵莉さんは2016年、志学館大学大学院への進学と同時に東新住建に入社しました。
同年にリオデジャネイロオリンピックに出場します。
しかしその後、手術をしながらも怪我に苦しみ、思ったような競技生活を送ることはできませんでした。
その後、2020年に倉本一真さんと結婚、2021年に第一子出産など人生のターニングポイントを経て、競技に戻ること無く引退することとなります。
2022年3月の引退の際には、東新住建の献身的なサポートに対して感謝の意を述べています。
登坂絵莉が引退した理由は結婚と出産?
それでは、結婚や出産が現役引退の理由だったのでしょうか。
実は、登坂絵莉さんは出産の後に再び競技を再開しようと思っていたようです。
しかし、休んだら治ると思っていた怪我は治ることもなく、そのまま身を引くという決断に至ったそうです。
そのため、引退した理由は結婚や出産というよりは、現役時代に常に苦しめられていた怪我によるものだったのでしょう。



怪我さえなければ、納得するまでやりきってからの引退になったのかもしれないね・・。



これからは、ご主人やお子さんと幸せに過ごしてほしいと願うばかりです。
登坂絵莉の現在は?
登坂絵莉さんは現在、株式会社HLBスポーツに所属し、タレント活動を行っています。
スポーツ医療の講演会やレスリング講師としてのイベント参加の他にも、バラエティ番組でも活躍しています。
また、現在子育て真っ最中ということもあり、出産や子育てなどについてのインタビューとママの立場としても活躍しています。
登坂絵莉さんは2022年10月に開催されたスポーツ医療のシンポジウムに参加した際、このように語っています。
「レスリングの選手の多くは運動能力が高いと思います。体には柔軟性があり、対人競技なのでさまざまな状況に、臨機応変に対応できる能力を培うことができます。レスリング競技を極める選手はもちろん、将来的にほかの競技に進むことになってもレスリングによって学んだことは生かされると思うので、今後は幅広く競技の普及に携わっていきたいと思います」
引用:Yahoo!ニュース
レスリングの魅力を伝え、競技を普及していきたいと意欲的な登坂絵莉さん。
強い意志を持ってセカンドライフを歩む姿、とてもかっこいいですね!
登坂絵莉まとめ
今回は、元レスリング選手の登坂絵莉さんの引退理由について調査していきました。
その結果、
・拇指球の痛みが手術を経ても治らず、ずっと苦しめられていた
・拇指球以外にも現役時代に様々な怪我をしていた
・結婚や出産が引退の理由に思われるが、怪我が治らなかったのが引退の理由
・現在はレスリングの普及のために講師やタレントとして活動
・ママの立場として子育てにまつわる仕事を行うことも
このようなことがわかってきました。
志半ばに、現役を引退せざるを得なくなってしまったことは残念ですが、競技の普及のために活躍する姿はとても素敵ですね。
今後も登坂絵莉さんの活動に注目していきましょう!