2023年8月18日、日本代表のキャプテンである遠藤航選手のリバプール移籍が正式に発表されました。
初めて遠藤航選手のリバプール移籍が報道されたのは8月16日。
以降わずか2日で契約を締結した怒涛のスピード移籍に、ビックリされたファンも多かったのではないでしょうか。
日本人としては、2022年夏まで在籍した南野拓実選手(現モナコ)に次ぐ2人目のリバプール加入として注目を集める遠藤航選手ですが、気になるのは年俸や移籍金ですよね。
そこでこの記事では、
・遠藤航の年俸について
・リバプールの中では安い方?
・移籍金はどれくらいだった?
・チーム内での役割について
についてご紹介します!
リバプールへの電撃移籍を果たした遠藤航選手の契約内容を、この記事を読むことで把握することができますよ!
遠藤航リバプールでの年俸
遠藤航選手のリバプールでの年俸は、日本円でおよそ4.8億円です。

これは世界のサッカー選手の年俸や契約内容をまとめたサイト、「CAPOLOGY」にて報道された金額で、当サイトによれば遠藤航選手は、
週給約920万円、月給3680万円の収入を得る
とのこと。
細かく計算すると、1日で約131万を稼いでいる計算になります。
時給に換算すると1時間でなんと約5万4500円!

時給5万円は想像がつかない……
リバプールは世界最高峰の呼び名高い、イングランドプレミアリーグでも常に優勝の一角を争う強豪クラブです。
非常に規模も大きく、世界中で人気の高いクラブの一つだけあって、流石の高待遇ですよね!
では、リバプールに移籍する以前の遠藤航選手の年俸はどれくらいだったのでしょうか?
次からは遠藤航選手がこれまでに在籍したクラブごとに当時の年俸を調べて、まとめてみました!
遠藤航の年俸推移
それぞれ詳細をみていきます。
湘南ベルマーレ在籍時の年俸
遠藤航選手のプロキャリアが始まった湘南ベルマーレでの年俸は、360万円から2500万円でした。


2010年シーズン:360万円
2011年シーズン:400万円
2012年シーズン:820万円
2013年シーズン:1000万円
2014年シーズン:1700万円
2015年シーズン:2500万円
高校2年生時に当時J2だった湘南ベルマーレで2種登録でプロデビュー、翌年18歳時には正式に契約しました。
遠藤航選手は湘南ベルマーレで2010年から2015年までの5シーズンにわたってプレー。
新卒一年目の年俸上限は460万円と決まっているので、当時J2だったクラブ事情を踏まえても妥当な金額のような気がしますね。
ただ、その後遠藤航選手は19歳で湘南ベルマーレのキャプテンに就任すると、2013年には悲願のJ1昇格に大きく貢献。
年代別日本代表にも選出されたこともあって、選手が価値が大幅に向上し、湘南ベルマーレでの最後のシーズンは2500万円まで年俸が跳ね上がりました。
浦和レッズ在籍時の年俸
湘南ベルマーレでの5シーズンを経て、移籍した浦和レッズでの年俸は2500万円から6000万円です。


2016年シーズン:2500万円
2017年シーズン:4000万円
2018年シーズン:6000万円
国内屈指の資金力を持つ浦和レッズに移籍したことで、遠藤航選手の年俸も最終年には6000万円まで上がりました。
デビュー時の360万円から僅か8年で6000万円にまで上がっているのは、年々遠藤航選手の評価が異様な速さで高まっている証拠でしょう。
浦和レッズでも引き続き主力選手として活躍し続けただけではなく、2018年にはロシアW杯本戦のメンバー入りも経験。
湘南ベルマーレから浦和レッズへの移籍を経て、順調にステップアップを重ねていきました。
シント=トロイデン在籍時の年俸
2018年7月21日、シーズン中ではありますが遠藤航選手は念願の欧州挑戦に向けて、ベルギーのシント=トロイデンと年俸6800円で契約。


2018〜2019年シーズン:7000万円
欧州移籍と聞くと年俸が一気に跳ね上がるイメージを持たれる方も多いかと思いますが、この移籍に関しては大幅な年俸アップはしなかったようです。
というのも、実はシント=トロイデンが所属するベルギーリーグはヨーロッパ内でも最低年俸が低く、平均年俸が3700万円といったデータがあります。



ヨーロッパといえども、一概には言えないんだね
現在遠藤航選手が所属しているプレミアリーグの平均年俸は4億円なだけに、かなりの金額差がありますよね。
ただその中でも平均年俸の倍近い金額を貰っていたので、遠藤航選手はベルギーリーグ内ではかなり高給な年俸だったとも言えるでしょう。
VfBシュツットガルト在籍時の年俸
シント=トロイデンでの1年を経て、当時ドイツ2部だったVfBシュツットガルトへと移籍したことで年俸は1億1000万円にアップします。


2019〜2020シーズン:1億1000万円
2020〜2021シーズン:8500万円
2021〜2022シーズン:8500万円
移籍時はVfBシュツットガルトは2部リーグでしたが、移籍後一年で1部リーグに復帰。
ただ、そのタイミングで新型コロナウイルスのパンデミックによりクラブの経営が苦しくなり、年俸が下がってしまいました。
仕方のないことではありますが、1600万円の年俸ダウンは結構シビアですよね……。
世界情勢にも振り回された時代ではありました、遠藤航選手はドイツの地で選手として一気に覚醒します。
世界中の猛者がひしめくドイツ1部リーグで1試合で平均15度の対人での勝率を誇り、リーグダントツの数字を記録。
ボランチの位置で相手のボールをことごとく奪っては、効率的なパスで前線にチャンスを供給する選手として評価を高めていきます。
2021〜2022年シーズンからはキャプテンにも就任し、2年連続で1部リーグ残留に貢献しました。



ドイツのチームでキャプテンはすごい!
中でも2021〜2022年シーズンの最終節、ケルン戦では試合終了間際に起死回生のゴールを決めて劇的な残留劇を演出。
ファンの間では伝説として語り継がれる試合の立役者にもなりました。
ただ、ドイツ1部リーグは世界でも平均年俸が2番目に高いリーグで、平均3億1000万というデータがあります。
なのでその平均と比較すると、遠藤航選手の年俸はかなり安い気がしますね……。
その要因として、ドイツに来た時が既に20代後半だったこと、そして移籍前に市場価値の低いベルギーでプレーしていたことが挙げられます。
とあるドイツメディアのSPOXでは、
もしエンドウが20代前半だったら、ドイツ中で争奪戦が勃発していただろう。
それくらい彼のプレーには目を見張るものがある。
と太鼓判を押すほど、ドイツでは評価が高かったんですよね。
クラブ側からすれば、高くない年俸でリーグトップクラスのパフォーマンスを見せる選手として、非常にコスパが良かったのではないでしょうか。
日本代表への参加で給与が発生?
上記で紹介した在籍時の年俸以外にも、実は日本代表への活動参加時に給与が支払われています。


具体的な金額もJFAの公式サイトで明確に公開されており、W杯の例で紹介すると、
日当:一万円
勝利級:200万円※引き分けは半額
優勝:5000万円
2位:3000万円
3位:2000万円
4位:1000万円
ベスト8:800万円
ベスト16:600万円
W杯出場権獲得ボーナス:1000万円
といった金額が設定されています。



W杯出場で1000万円も貰えるのは驚き!
ただこの金額はあくまで目安であり、貢献度によっては追加で支払われているとの記載もあります。
遠藤航選手は現在日本代表のキャプテンでもあり、主力選手の1人なので記載されている金額以上の給与を得ていることでしょう。
2022年に開催されたカタールW杯では、日本代表はベスト16でクロアチアに敗れ、大会通算2勝2敗でした。
なので単純計算で
勝利級200万円×2試合+ベスト16進出ボーナス600万円=1000万円
1000万円+活動日×日給1万円
の金額を受け取っていることになりますね。
遠藤航リバプールでの年俸は安い?
遠藤航選手のリバプールでの年俸は4.8億円と紹介しましたが、上記で紹介したサイト、「CAPOLOGY」によると、遠藤航選手の年俸はチームに在籍している23人中18番目。


なので遠藤航選手の年俸はリバプール内では決して高くはない金額なんです。
チーム最高年俸はエジプト代表のモハメド・サラー選手でその額は約30億円で、遠藤航選手の年俸の6.25倍になります。
さすが世界でも有数のビッククラブだけあって、年俸のスケールも違いすぎますね……。
ただ、それでも過去の年俸と比較すると、リバプールへ移籍したことで一気に年俸が跳ね上がりました。
近年は年俸や待遇の良さから、ヨーロッパではなく中東諸国に破格の契約金で移籍を決める選手も多い中、遠藤航選手はリバプール移籍を決意。
本人も移籍会見時に
常に世界最高のクラブでプレーすることを夢見ていて、それが叶った
と語っていただけに、もしかしたら遠藤航選手にとってはお金は一番重要な要素ではないのかもしれませんね。
プレミアリーグでプレーする他の日本人選手の年俸は?
遠藤航選手以外のイングランドでプレーしている日本人の年俸は、三笘薫選手(ブライトン)が1億7500万円
、冨安健洋選手(アーセナル)が4億8500万円です。


現在イングランドでプレーしている日本人選手は5名。
それぞれの年俸を下記にまとめてみました。
イングランド・プレミアリーグ
三笘薫選手(ブライトン):1億7500万円
冨安健洋選手(アーセナル):4億8500万円
イングランド2部
坂元達裕選手(コヴェントリー):2500万円
中山雄太選手(ハダースフィールド):5700万円
三好康児選手(バーミンガム):2560万円
アーセナルの冨安健洋選手がほぼ遠藤航選手と同額の年俸ですね!



三笘選手はちょっと安い気もするけど……
イングランド2部になるとガクッと平均が下がり、現在1億円を超えている日本人選手はいません。
また、過去にリバプールに在籍していた南野拓実選手の年俸は6億5000万円でした。
南野拓実選手は在籍時にカップ戦の優勝、リーグ制覇も経験しており、度々貴重なゴールも決めているのでこの値段には納得ですね!
遠藤航選手も活躍によっては南野拓実選手の年俸を超えることも十分可能だと思うので、活躍に期待しましょう!
遠藤航の移籍金は?
VfBシュツットガルトからリバプールへ移籍した際に支払われた移籍金は、30億円と報道がありました。


これは30歳の選手にしては異例の金額で、かなり珍しい移籍の例になります。
経緯として、リバプールはオフシーズンに主力のボランチだったヘンダーソンとファビーニョが相次いで移籍していましまいました。
主力の流失を受け、リバプールはブライトンで昨シーズン活躍したカイセドの獲得を試みていましたが、チェルシーとの争奪戦の末に敗北。
カイセドの次に候補に上がっていたサウサンプトンのラヴィアもチェルシーに競り負けてしまい、ボランチの選手層が埋まらないままシーズンインを迎えてしまいました。
そこで目を付けたのがドイツで評価を高めていた遠藤航選手。
既述したように遠藤航選手は評価の割に年俸が安く、非常にコスパの良い選手としてリバプールには最適な存在だったんです。
VfBシュツットガルトと遠藤航選手の間では契約期間が1年残っていたため移籍金が発生するものの、それは第一ターゲットだったカイセドの移籍金112億に比べると遥かに安い金額ですよね。
1日でも早くボランチの選手を補強したかったリバプールにとって、財政規模に差があるVfBシュツットガルトとの交渉は難易度が低かったのもメリットだったと思われます。
遠藤航の契約内容
遠藤航選手の契約内容は、年俸4.8億円の4年契約です。


気になるクラブ内の役割ですが、現地の報道では現時点でベンチ要員との見方が強く予想されています。
リバプールは遠藤航選手を獲得したものの未だにボランチの選手補強に動いており、直近ではクリスタル・パレスのドゥクレにオファーを出したとの報道もされています。
そういった動向からもリバプールは遠藤航選手のプレーを評価しつつ、スタメン級の選手の確保に動いているとの見方ができますね。
リバプールは欧州でのカップ戦なども控えているだけに、今シーズンも過密日程が組まれています。
そのシーズンの中で遠藤航選手はまずはターンオーバー要員、もしくはカップ戦などで出番を与えられる位置からのスタートになりそうです。
もちろん、試合で良いパフォーマンスを続けれることでスタメンに定着する可能性も十分考えられます。
立場として、過去に在籍した南野拓実選手も同様の役割を任させれていました。
シーズン中は選手の怪我やコンディション不良も多いに考えられるだけに、常に調子を保って常に巡ってくるチャンスに備えてほしいですね。
まとめ
この記事では、遠藤航選手の年俸や移籍金、チーム兄での役割などについてご紹介しましたがいかがでしたか?
この記事で紹介した事柄をまとめると、
・遠藤航の年俸は4.8億円
・リバプールでは23人中18番目の年俸
・移籍金は30億円
・まずはベンチ要員からの見方が強い
上記のとおりになります。
日本から始まった遠藤航選手のキャリアも、ベルギー、ドイツを経て遂に世界最高峰のイングランドプレミアリーグに辿り着きました。
突然の移籍報道にはビックリしましたが、リバプールへの移籍で興奮したサッカーファンも多いことでしょう。
先日のプレミアリーグ第3節のニューカッスル戦では、加入2試合目にして初スタメンで出場。
非常に難しい試合展開でしたが、後半13分までプレーしました。
今後は少しでも長い時間試合に出場できるように、怪我に気をつけてトレーニングに励んでほしいですね!
今後のリバプールでの遠藤航選手の活躍に期待しましょう!