競歩の選手としてオリンピックで銅メダル、世界陸上2連覇といった好成績を残し、国内トップレベルの選手である山西利和さん。
8月19日~27日に開催される世界陸上でも、優勝し3連覇となるのか注目されています。
そんな山西利和さんのプロフィールや学歴などは、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。
調べていると、運動が苦手という意外な過去や、京都大学出身のインテリであることなどが見えてきました。
そこで今回は、
・山西利和は何者?wiki風プロフィールが知りたい!
・山西利和の学歴や経歴は?
・家族構成について知りたい!
・山西利和は結婚しているの?
といったパーソナルな部分に焦点を当てて、まとめていきたいと思います。
これを読めば、世界陸上がもっと楽しみになりますよ!
山西利和(競歩)wiki風プロフィール

名前:山西利和(やまにし としかず)
生年月日:1996年2月15日
年齢:27歳(2023年7月時点)
出身地:京都府長岡京市
身長:164cm
体重:54kg
最終学歴:京都大学工学部物理工学科
所属:愛知製鋼
年齢は?
山西利和さんの年齢は、27歳です。(2023年7月時点)
競歩は他の陸上競技と比べても選手寿命が長い傾向があり、30代で現役をしている選手またはかつて30代の時点で現役だった人が多くいます。
そのため、山西さんの活躍もまだまだ見ることができそうですね。
身長は?
山西利和さんの身長は、164cmです。
日本健康・栄養調査によると、26歳~29歳男性の平均身長は171.8cmなので平均よりだいぶ低いということになりますね。
競歩において身長が高く手足が長いと、歩幅が大きくなり有利だという説があります。
山西さんは身長が低い分、歩幅が小さくなり競技において不利だと思われますが、それでも第一線で活躍しています。
体の大きな選手と対等に渡り合えるのは、日頃の努力の賜物と言えるでしょう。
体重は?
山西利和さんの体重は、54kgです。
日本健康・栄養調査によると、26歳~29歳男性の平均体重は70.4kgです。
体重も身長と同じく、平均を大きく下回っているのがわかります。
一般的に長距離の選手は、体重が軽いほうが有利とされています。
身長に関しては比較的不利となるかもしれませんが、山西さんの体重の軽さは競技にとってプラスとなっているのでしょう。
山西利和の学歴と生い立ち
山西利和さんの最終学歴は、
大卒
です。
【2004年/8歳】
東京都内の小学校から転校後
静岡市立西豊田小学校に通う(小学3年生~)
【2008年/12歳】
静岡の中学校から転校後
長岡京市立長岡第三中学校に通う(1年生の2学期~)
【2011年/15歳】
京都市立堀川高等学校 入学
競歩を始める
【2014年/18歳】
京都大学工学部物理工学科 入学
ここからは、時系列に沿って生い立ちや学生時代のエピソードなどを見ていきましょう。
幼少期〜小学生時代
山西利和さんは、父親の転勤により幼稚園年中から小学2年生までは東京都で、小学3年生からは静岡県で暮らしていました。
静岡県では、
静岡市立西豊田小学校
に通っていました。
東京都に住んでいた当時に通っていた学校の情報は、見つかりませんでした。
静岡市立西豊田小学校のホームページ内で、卒業生であることが紹介されています。
こちらは、2021年に更新された校長だよりの一部です。
新聞でも紹介されていましたが、「男子20km競歩」で見事銅メダルの栄誉に輝いた山西利和選手は、何と本校の卒業生ということです。子どもたちにとって、今回、先輩が成し遂げた偉業に勇気を分けていただいたような気がします。数多くの卒業生を輩出している本校ですから、きっと山西さんのような世界に名を馳せた卒業生は他にもいることでしょう。
引用:静岡市立西豊田小学校
小学校を卒業したのが15年ほど前だということで、さすがに現在の校長先生との面識は無いようです。

それでも卒業生にオリンピック選手がいるだけで、とても誇らしいよね!
小学生時代はまだ陸上競技を始めておらず、水泳を習っていました。
とはいえ運動全般が苦手で、マラソンの順位も下位だったようです。
しかし、小学4年生の時に転機が訪れます。
校庭を走った分だけ印が付けられるカードをもらう
↓
印を付けるため、頑張って走ることを決意
↓
毎朝走ることが習慣に
↓
努力を積み重ね走りが速くなる
↓
マラソン大会で10位以内に入る!
このことにより、練習の積み重ねが結果として出る嬉しさを知っていきました。
長岡京市立長岡第三中学校:中学時代のエピソード
山西利和さんは中学1年生の2学期から、
長岡京市立長岡第三中学校
に通っていました。
1学期はまだ静岡県に居ましたが、その時の学校の情報は明らかになっていません。
小学生時代に走ることの楽しさを知った山西利和さんは、中学校で陸上部に入部。
しかし競歩を始めるのはまだ先で、当時は3,000m走を中心とした長距離走に取り組みます。
実力はあまり高いとは言えず、地区予選で敗退してしまうというレベルでした。



当時は、陸上選手としてはまだまだだったんだね・・。
部活に打ち込みながらも、成基学園アストロという学習塾に通いながら勉強にも力を入れ始めます。
その結果、京都府内でトップと言われている京都府立堀川高等学校に合格しました。
京都市立堀川高等学校:高校時代のエピソード
中学卒業後、山西和利さんは
京都府立堀川高等学校
に進学します。
京都市中京区にあり、学科によっては異なるのですが偏差値は67または72と府内でもトップクラスの学校です。
ちなみに情熱大陸などで知られる有名なヴァイオリニスト、葉加瀬太郎さんもこの学校の卒業生なんですよ。
山西和利さんは、高校でも引き続き陸上部に入部。
ここでようやく競歩と出会うことになります。


引用:中日新聞
(左は顧問の船越康平さん)
堀川高校の陸上部は、メイン競技とサブ競技の2種目を練習する必要がありました。
そのこともあり、1年生の6月ごろ競歩に初挑戦。
競歩の楽しさにハマり、翌日から練習メニューに加わることとなりました。
そして同年8月に行われた京都府の新人戦では、見事優勝!
その後も実力をつけ、
といった輝かしい成績を残しています。
陸上部の顧問であった船越康平は、山西利和さんのことを
「世界の頂点に向き合って“自分ができないこと”に一切目をそらさず、徹底して克服しようとするタイプ」
引用:スポニチアネックス
と語っています。
国内トップクラスの成績を残しても鍛錬を続ける、努力家な一面が伺えますね!
京都大学:大学時代のエピソード
京都市立堀川高等学校を卒業した後、
京都大学 工学部物理工学科
に合格し入学します。
京都大学といえば、全国の中でも偏差値トップクラスの大学の一つ。
工学部物理工学科は宇宙工学や原子力、プログラミングなどを学ぶ学部です。
そもそも高校時代の競歩の実力から、多くの大学から推薦入学の話が持ちかけられたとのこと。
しかし、
という理由で推薦を断り、一般入試で京都大学に合格します。
いつかは陸上を辞める。
という考えを常に持っているそうで、将来を見据えていたために学業を優先した山西利和さん。
しかし、京都大学に合格することは並大抵の努力ではできないでしょう。
高校も進学校だったことからわかるとおり、まさに文武両道であったと言えますね。


引用:京都大学広報誌『紅萠』
(写真左側が山西さん)
大学時代も勉強に競歩に全力投球。
大学時代も数々の大会で好成績を残し、日本トップクラスの選手になります。
山西利和の経歴
大学卒業後の山西利和さんの主な経歴は、こちらになります。
【2018年/21歳】
愛知製鋼に入社
【2019年/22歳】
世界陸上で金メダルを獲得
【2021年/23歳】
東京オリンピックで銅メダルを獲得
【2022年/24歳】
世界陸上で金メダルを獲得(2連覇)
実業団に入ってからも好成績を残し、世界を代表する選手になったことがわかりますね。
ここからは、経歴をさらに詳しく紐解いていきましょう。
愛知製鋼の陸上競技部に
山西利和さんは京都大学を卒業後に、愛知製鋼に入社。
社内の陸上競技部に所属します。
京都大学工学部に通っている学生は、そのまま大学院に進学するケースが多いそうです。
山西さんも、大学院に進学するか競技に力を入れるかを迷っていたとのこと。
家族や友人はもちろん、高校の恩師にも相談しよく考えた結果、実業団に所属し競歩を続けることを決めました。
山西さんが所属しているのは実業団のため、普段は仕事をしながら練習をしています。
そのため、1日の流れはこのようになります。
早朝に自主練習を行う
↓
出社しエンジニアとして働く
↓
夕方以降に練習する
仕事の前後に練習に取り組んでいるのですね!



仕事と競技の両立、大変そう・・。
世界陸上やオリンピックでメダル獲得
愛知製鋼に入社した翌年、2019年に世界陸上に出場。
山西さんは男子20km競歩で金メダルを獲得します。


同大会の男子50km競歩では鈴木雄介さんも金メダルを獲得したため、日本勢でのダブル制覇となりました。
この優勝により、東京オリンピック出場が内定します。
こちらは、世界陸上優勝後のインタビューの様子です。


優勝に満足せず、もう次を見据えているのがわかりますね。
そして2021年の東京オリンピックでは、17kmあたりまで先頭集団を引っ張りました。
最終的には3位になり、銅メダルを獲得します。
後にインタビュー動画で
(目指していた金メダルを)果たせなかったことが残念。
と語っています。
メダル獲得だけでなく、優勝が目標だったことがわかりますね。
また、「海外の選手が、どのようにレースをしているかなどの想定が甘かった。」と後にレースを振り返っています。
そのインタビュー動画が、こちら。
さらに強くなるために何が必要か、しっかりと自己分析をしている姿が見られます。



競歩の技術や体力だけでなく、頭もいい山西さんならではの姿だね!
オリンピックでの悔しさをバネにして、翌年の2022年に行われた世界陸上では見事優勝。
世界陸上2連覇は、史上初の快挙となりました。


その功績が認められ、同年に「アスリート・オブ・ザ・イヤー」を受賞します。
今年の世界陸上でも優勝し3連覇となるのか、期待しましょう。
山西利和の両親や兄弟など家族構成は?
山西利和さんの家族構成は、
父、母、本人、弟の4人家族
です。
ご家族の名前や外見は、現時点では不明です。
また、陸上選手であったという情報も無いため、家族の中にアスリートまたは元アスリートは居ないと思われます。
そんな山西さん一家は、父親の転勤により引っ越しを繰り返してきました。
・幼稚園年少まで:京都府長岡京市
・幼稚園年中~小学2年生:東京都
・小学3年生~中学1年生の1学期:静岡県静岡市
・中学1年生の2学期~:京都府長岡京市
このように、地元京都府の他にも東京都と静岡県に移り住んでいます。
そのため父親は、転勤が多い職業ということがわかりますね。
ここからは推測となりますが、転勤が多い職業といえば
・金融機関
・大手商社
・国家公務員
などが主に挙げられます。
真偽は不明ですが、このあたりの職業である可能性が高いと言えるでしょう。
また、両親の教育方針について
うるさく言われたことがない。
と山西さんが後に語っています。
小学生時代に泳げず、スイミングスクールに見学に行った際も「どうする?」とあくまで息子である山西さんの意志を尊重してくれたそうです。
また、このようにも語っています。
勉強であってもスポーツであっても、両親がチャンスやきっかけを与えてくれたように思います。僕はあまり冒険したがらない性格なので、そうした機会をくれたことは助かりました。
引用:スポルティーバ公式サイト
あくまで無理強いはしないものの、様子を見ながらさりげなくきっかけを与えるといったスタンスだったようですね!



さりげないアシストが、今の山西さんの活躍に繋がっているんだね。
山西利和は結婚してる?
山西利和さんが結婚しているという情報は、見つかりませんでした。
そのため、現在は独身であると思われます。
彼女の噂も出ていないので、今は恋愛よりも競歩といったところでしょうか。
先述した通り、山西さんは「いつかは陸上を辞める。」と先のことを見越しながらこれまで生きてきました。
つまり、競技に打ち込めるのは今だけと思っているのでしょう。
そのため、競歩ができるうちは競歩一筋で頑張ろうと思っているのではないでしょうか。



競技人生が落ち着いてから、結婚などの話が出るかもしれないね!
まとめ
山西利和
●運動全般苦手だったが練習が成果に繋がる楽しさを知る
●高校で競歩を始めると数々の大会で成績を残す
●大学は一般入試で京都大学に
●大学卒業後は愛知製鋼に入社し世界陸上で2連覇
●家族は父、母、弟がいるが名前や顔は公開されていない
●結婚はまだで今は競技生活に集中していると思われる
今回は、競歩の選手である山西利和さんについて調査しました。
今は第一線で活躍している山西さんですが、運動が苦手だったなんて驚きですね。
しかし競歩を始めて以降、才能を開花していったのでしょう。
京都大学卒の頭の良さを生かして、これからも戦略を立て記憶にも記録にも残る姿を見せてくれるでしょう。
まずは世界陸上、3連覇はできるのか楽しみですね!